経験談に学ぶ!医師が転職を失敗したと思った時

せっかく転職が決まり、気持ちも新たに新しい職場に移ったものの、「こんなはずじゃなかった」、「失敗した」、「思っていたイメージと違う」等、転職してから失敗したと後悔する医師は意外に多いものです。医師の転職の失敗事例などは、どの医師専門の転職サイトでも記事にされており、それなりにどこでも起きている問題ととらえておくといいでしょう。

 

しかしそれぞれの医師専門の転職サイトの失敗事例などを見ていくと、実は殆どの失敗事例が似たようなケースで、同じ要因で後悔する医師があまりにも多いことが分かります。

 

つまり、似たようなケースで転職を後悔している医師が多いのであれば、その要因となる部分を理解し、対応するだけで失敗したと後悔することも少なくなるでしょう。

 

ここではどのようなケースで転職した医師が「失敗した」と感じているのか、要因ごとに見ていきたいと思います。

 

@労働条件が口約束、または交渉をしていない

ここでの労働条件というのは、給料(年収)や勤務日数、勤務時間、当直回数なども含みます。他に仕事内容も含まれると考えていいでしょう。この労働条件で後悔している医師の殆どが、転職が決まった際、つまり内定時に労働条件を書面で交付してもらっていなかったり、条件を詰めていなかったり交渉していません。

 

そのため、いざ新しい職場に移り、暫く経ってから「あれ?面接のときと話が違うぞ?」となってしまうのです。
他にも
・以前は週4日勤務だったのが、4.5日もしくは5日勤務になったのに給与条件が依然と変わらない
・当直が多かった
・人手が足りていない他の診療科に回された
・口約束で入ったら、給与条件が違っていた
・給与条件に惹かれたが、入ってみたら激務だった
等が多くみられます。

 

こういった問題をクリアするには、当然ながら転職を決める前に条件交渉、もしくは条件を細部まで確認すること。また条件面を書面で発行してもらうことで解決できます。もし、交渉や確認が難しい、書面で発行してもらえないということであれば、それだけのところと考え、別の転職先を探す方が得策と思われます。

 

次に多いのが

A知人の紹介で転職した

大学や医局の先輩の紹介、友人の紹介など知人経由で転職した場合などは、@の給与条件等の交渉もやりにくいものです。もちろん条件交渉に限らず、紹介先の労働環境や雰囲気などもなかなか確認しづらいところ。紹介で転職してしまった場合、「合わなかった」と感じても、紹介してくれた人のことを考えると、すぐに転職することも難しいものです。特に先輩など年長者からの紹介であればなおさら辞めにくくなることでしょう。昔は医師の転職の手段といえば、医局の紹介と知人の紹介がメインだったため、今はだいぶ変わってきているとはいえ、知人の紹介での転職も多いのが実情です。
仮に知人が紹介してくれたところを受けるにしても、紹介で直接受けるのではなく、転職サイト経由で応募できるよう、転職エージェントに依頼してみる、相談してみるのも一つの方法です。知人の顔に泥を塗るだけでなく、我慢して働き続けることがないよう、出来るだけ紹介での転職は避けた方が良いでしょう。

 

B下調べ不足

転職先がどのような雰囲気なのか、そこで働いている医師や医療スタッフはどういった人たちなのか?

 

「良い人達だったらいいな」なんて思っても実際一緒に働いてみないとわかりません。
良く調べもせずに転職したら、お互いにギスギスしながら働く職場だったとか、そこで働くほとんどの医師は60代のセミリタイヤ組ばかりで、近い将来、明らかな意思不足に陥ることが判明したりしたこともあります。
またオーナーである理事長のトップダウンが強すぎて、医師も含めスタッフの定着率が低かったなんてこともあります。

 

同じ職場でチームで働く場合、もちろん人間である以上相性というのもありますが、やはり今後長く働くにあたってどのような人たちがいるかは知っておきたいところですし、またどのような環境下、雰囲気はどんな感じか最低限調べておいたほうがいいでしょう。

 

元々職場の雰囲気や環境が悪くて転職したのに、次も同じだったでは意味がありません。

 

転職エージェントに尋ねてみるのも良いと思います。転職エージェントは単に求人を持っているだけでなく、求人票に載っていない職場の雰囲気や人員構成、また募集を行うに至った背景まで知っているケースもあります。ぜひ事前に確認するようにしましょう。
もし転職エージェントや転職サイトで情報が良く分からない場合、医師だけが出来る情報収集方法があります。

 

それは非常勤として1カ月ほど勤務してみるというものです。

 

これは他の業界ではなかなかできないことで、お試しで働いてみる会社員というのは殆ど聞いたことがありません。医師の場合、常勤や非常勤、アルバイトなど働き方や雇用形態が比較的柔軟なため、このようなことも可能です。1カ月働いてみれば、どのようなスタッフがいるのか、雰囲気はどんな感じなのか、自分の肌感覚でつかみ取ることができます。

 

もしそこで合わないと感じるようであれば、他の転職先を探すだけ。合えばそのまま条件を変更してもらい、常勤などで働くだけです。余程スキルが低いとかでなければ、転職先側としても人柄や医師としてのスキルなどもある程度把握できるため、双方にメリットがあります。
1カ月の非常勤を断るようなところはそれまでのところ。ぜひ積極に期間を決めて非常勤で勤務してみましょう。