専門医の道が開ける「総合医療専門医」

平成23年度より、医師の質の一層の向上を目的として「専門医の在り方に関する検討会」が始まりました。

 

すでに、この検討会を受け、平成26年5月に一般社団法人日本専門医機構が設立。平成29年(2017年)から新たな専門医養成が始まります。※専門医養成プログラムは1年延期され2018年から始まることとなりました。

 

現在、地域の病院や診療所の医師が、かかりつけ医として地域医療を支えている一方、今後の急速な高齢化に伴い、複数疾患を有する高齢者等にとって、複数の領域別専門医による診療よりも総合的な診療能力を有する医師が必要とされており、総合的な診療能力を有する医師の専門性を評価し、新たな専門医として「総合診療医」が誕生します。

 

領域別専門医の「深さ」に対し、「広さ」と「多様性」が求められる「総合診療専門医」は複数の領域を渡り歩いてきた医師やこれまで何度か転職してきた医師にも専門医としての道が開けているだけでなく、養成が始まるのは平成29年(2017年)ということで、この「総合診療」の領域で早い段階で専門医が取得できる可能性もあるわけです。

 

新たな専門医を目指すことも考えるのであれば、今の時期に転職活動を始めるのは絶好の機会!なかなか忙しくて転職活動も難しいかもしれませんが、こういったときに転職エージェントが代わりに各種交渉や調整なども行ってくれるため、やはり転職エージェントを使っておいた方がいいでしょう。

 

※平成 28 年 8 月 5 日に開催された日本専門医機構理事会において、総合診療専門研修プログラムは、関係診療領域との調整がなお必要なこと、キャリアパスについてもさらなる検討が必要とされたことなどの課題があることから、平成 29 年度は実施されず、平成 30 年度から他の基本 18 領域とともに一斉実施に向けて準備を進めていくこととなっています。