転職エージェントを使う医師が急増中!

これまで、転職を考える医師が使う手段として最も多かった転職方法が、「医局(大学)からの紹介」でした。

 

そのため、転職先も医局の影響があったのはもちろんのこと、医局からの紹介である以上、不満があっても我慢しつつ働き続けたり、または転職自体をあきらめる医師も多かったものです。

 

 

ところが現行の臨床研修制度等により、医局の影響力が以前ほど強いものではなくなり、医局内での立ち位置よりもワークライフバランスやプライベートとの兼ね合いや、これからの働き方やキャリアを考える医師が増えてきました。

 

そこで人気が出てきたのが「医師専門の転職サイト(職業紹介・転職エージェント」です。

 

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事実、この医師専門の転職サイトを利用する医師の数は年々増加しています。

 

厚生労働省は、すでに毎年約2万人の医師が転職サイトを利用しているというデータも発表しています。

厚生労働省『平成27年度職業紹介事業報告書の集計結果』

 

この資料は2015年度のものですが、すでに常勤で転職した医師で20,157件、また非常勤やスポットに至っては、延べで30万人以上となっています。

 

他にも2014年には、厚生労働省が医師・看護師にかかわるエージェントサービスについての調査・統計内容を発表しています。

職業紹介事業に関するアンケート調査 調査結果(平成26年)

 

すでに医局の紹介による転職と、転職サイト(エージェント)から転職する医師の数は変わらない

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ごらんのとおり、医療機関が医師を採用する場合、医局からの紹介が27.4%に対し、エージェント(民間職業紹介)を使った採用が26.2%と、ほぼ変わらない水準となっています。

 

またインターネットの求人情報サイトへの掲載が10.4%です。

 

現在、インターネットの医師転職サイトは、ほとんどがエージェントサービスとなっているため、実質的には36%以上がこういった医師専門の転職サイト(エージェント)を使っていることになります。

 

すでに、これだけエージェントサービスが医師の間でも認知され、利用されているのです。

 

 

医師専門の転職サイト(エージェント)が使われる理由

 

では、なぜエージェントを使う医師、医療機関が増えているかというと、それぞれに医局からの紹介以上のメリットがあるからです。

 

例えば採用する病院やクリニック、医療機関側にとって、自分達で広告掲載し採用しようとしても、応募者がなければ求人広告費はムダになります。また医局からの紹介も「いつ」「どのような医師」が紹介されるのかも分かりません。また医局に頼るということは、それだけ医局からの影響力が強まる可能性もあります。

 

ところが、転職サイト(エージェント)に求人を出すと、採用した時点で費用が発生するため、求人を出すだけでは広告費がかからないだけでなく、

確実に紹介してもらる
ミスマッチが少ない
迅速な採用が行える
採用の背景や職場環境を理解して求人を紹介してくれる
採用の背景や職場環境を理解した応募者に出会える

というような、採用する側のメリットが豊富な仕組みがあるからです。

 

また、採用背景や職場環境を転職エージェントに伝えておくことで、転職を考える医師、採用する医療機関双方にミスマッチを防ぐことができ、転職を考える医師にとっては長期で働くことができ、採用する医療機関にとっては安定した運営が行えるようになるのです。

 

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(参考)厚生労働省 医師・看護師の有料職業紹介に関するヒアリングの概要 

 

 

 

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