医師が面接時に気を付けておきたいこと

他の業界と同様、医師の転職時にも面接は実施されます。ただ他の業界と異なるのは、基本的に【採用前提】の面接になるということです。

 

他の業界は医療業界と異なり、業界を跨いだ転職も多く、仕事内容も異なります。例えば営業職で見ても、売っている商品だけで見ても機械もあれば食料品もあります。また無形のサービスというのもあります。さらに法人向けか個人向けかなどの違いもあります。そのため履歴書や職務経歴書といった応募書類だけでなく、面接で詳細を確認しないと採用できるか分からないのです。

 

しかし医師の場合、診療科目が変わらなければ大きな違いが出ることはありません。そのため他業界と違い、履歴書や職務経歴書を見れば、医療機関側もキャリアに対し十分な理解できます。そのため、【採用前提】となりやすいと言えます。

 

しかし、一方で、面接で失敗する医師も多くみられます。では、なぜ【採用前提】であるケースが多いのに、面接に失敗する医師が多いのでしょう?

 

面接で失敗した事例を見ていくと、これまでの医師としてのキャリアというよりも、以下の2点で判断されてしまうケースも多いようです。

 

@第一印象
A人柄・コミュニケーション力
B自分の希望や先方の求める人物像を面接でしっかり確認する

 

@第一印象
これは医師だけに限った話ではなく、他業界職種含め、ほぼ全ての採用面接に当てはまります。面接は、最初の数分間で合否が決まるともいわれています。最初の数分間で決まるわけですから、これこそ第一印象によって決まると言っても過言ではありません。

 

最初に悪い印象を与えてしまうと、余程のことがない限り、また履歴書や職務経歴書などに記載されていない突出した経験などを面接で話題にできなければ、最初の悪い印象をぬぐい去ることは出来ません。
反対に、第一印象を良くし、最初の数分間で良い印象を与えることができれば、面接も盛り上がりますし、いい結果に繋がっていくでしょう。それくらい第一印象を良くすることは大切だと考えていただきたいと思います。

 

では第一印象を良くするにはどういった点に気を付ければいいのでしょうか?
大きく2つのポイントがあります。
・身だしなみ
・声の大きさや明るさ、表情

 

当たり前のことですが、実際には結構出来ていない人が多くみられます。面接にTシャツやサンダルで来たり、ラフな格好で臨んだりすると、その時点で採用する医療機関からすれば「やる気あるのか」「非常識」とのイメージを抱かれかねません。

 

「こんなことあるのか?」と思われがちですが、実際にあった事例です。

 

面接は必ずスーツで。男性であればネクタイは派手でないものを。また髪型や髭なども整えて面接に臨みましょう。女性であればあまりヒールの高い靴や派手なマニキュアなどは避けるようにしておきましょう。

 

次に声の大きさや明るさ、表情について。こちらも当然のことなのですが、意外に出来ている人は少ないものです。昨今、医療機関も患者様への対応、医師がどのように患者様に接しているかという点は非常に重視しています。たまに臨床の現場でぼそぼそと話し、よく内容が聞き取れない医師がいたりしますが、同じように面接で話してしまうと、医療機関側からすれば、「患者様の対応大丈夫か?」と不安がられます。こういったことがないよう、上記2つのポイントは意識して面接に臨むようにしてください。

 

A人柄・コミュニケーション力
上記の声の大きさや明るさにも通じるところですが、昨今、医療機関は地域の患者様の声やクチコミを気にするようになってきています。クチコミ一つで外来患者数に大きな影響も出てくることもあります。

 

そのため臨床医として採用した場合、
・患者様への対応は問題なさそうか?
・看護師や他のスタッフとの協力関係は構築できるのか

 

といった、キャリアよりも人物面を見る視点が採用の大きな割合を示しているのです。

 

特に新型コロナウイルスの感染拡大により、医療機関の収益は落ち込ん出来ています。今までは積極的に採用していたのが、新型コロナウイルス感染拡大により、人件費にお金を回せなくなってきている医療機関も出てきています。そのため、採用した医師の対応で、今まで以上に地域の方に評判を落とすわけにもいかない。こういった事情から、特に上記の面は見られると考えておいた方がいいでしょう。

 

 

B自分の希望や先方の求める人物像を面接でしっかり確認する
医師専門の転職サイトに登録した場合、エージェントが担当として転職サポートを行ってくれます。転職を検討する医療機関や求人が見つかった場合、エージェントに詳しく先方が求める医師としての人物像やキャリア像、また医療機関内の雰囲気や環境などについて効くことが出来ます。

 

もちろん、その情報だけでも十分に検討出来るわけですが、エージェントからもたらされる情報はあくまでエージェント目線からの情報です。医師の目線、また自分自身の目線ではありません。他の人が良いと勧めてくれても、自分には「何か違うな」と感じることだってあると思います。

 

だからこそ、自分自身でどう感じるかが大切です。そのためにも面接で自分の目で確認するのはもちろん、可能であれば事前の見学、少なくとも面接時に見学できるようエージェント側に依頼しておきましょう。

 

「エージェント側も忙しいだろうし、なかなか伝えにくいな」と感じるかもしれませんが、そんなことは気にする必要ありません。彼らも仕事です。医師が目の前の患者様の命に向き合うプロである以上、医師の転職をサポートすべきエージェント側もプロでなくてはいけません。

 

もし見学の申し出をしたときや詳しい求人の採用背景などを聞いたときに、エージェント側が面倒くさがったり難色をしめしたりするようであれば、直ぐに担当を変えるよう申し出るか、他の転職サイトを利用するようにしましょう。